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でんき [love island]

昨夜から停電してたので、この機会にキリバスの電気のお話。

キリバスの電気は途上国のなかでは比較的安定してます。

自分が来てからの8ヶ月で停電は3回目。

1回目) 電気料金を支払っていなかったため止められた。。。
      (大家が払っていると思い込んでいた)
2回目) 島の東側半分が停電。たぶん送電線が切れたと思われる。

そして今回はどうもうちと周りの数軒だけ停電したよう。
夜の9時過ぎだったが、近所をウロウロしてると何人かが分電盤の前に集まりああだこうだ言ってる。
キリバス語なので全然わからないが、やがて解散。
「今夜はあきらめよう」という雰囲気はさすがにわかる。

翌朝、あいかわらず停電のまま。
近所のひとに「どうすんの?」と聞くが、うちの周りはほとんど英語通じない。
雰囲気としては「さあてどうしようかねえ」といった感じ。
みんな昼間は電気なくても困らないからあんまり考えないのだ。
うちは冷蔵庫があるので結構困る。
しょうがない、ここは自分がどうにかするか。
というわけでPower house(発電所)に向かってみる。

DSC08743.jpg
ディーゼル発電所。発電施設も燃料も日本の援助による。

窓口のおばちゃんに事情を話すと、「どれどれ、あんたのおうちはどこかね」と
カードを探す。このカードに住所やメーター番号、そして毎月の使用料と支払履歴が記入されている。
もちろん手書き。最初この仕組みを目にしたときはあまりのアナログさにひるんだが、
これでちゃんとやっているのがキリバスのすごいところ。

DSC08742.jpg

たまたまエンジニアがいたので、さっそく彼のバイクで我が家に向かう。


DSC08741.jpg
これが分電盤。近所10世帯ほどへここから分電してるっぽい。
この分電盤はいちおう扉があるが、扉がなくむきだしの分電盤もよく見かける。
途上国にありがちな盗電もここの国ではないと思う。
ちなみにキリバスの電線は地中で配線しているのであまり断線することはなく、景観もよい。

DSC08744.jpg
”通電するとLEDが光るドライバー”一本で分電盤と対峙するおっさん(エンジニア)。
「あーここだね。ここ切れてるね」すぐに原因箇所を突き止める。
そのラインをドライバーで触ると火花がバチバチ飛ぶ。おいおいあぶねーよ。
でもどう見てもその断線を修理できる道具をおっさんは持っていない。
こりゃだめだな。半ばあきらめかけて電気なしで暮らせるかを思案してると、
おっさんがおもむろに「直った」という。マジ?!と疑いながらも家の中に入りスイッチを入れると電気が復活!!Good job!!
おっさんは満足そうにバイクにまたがり引き上げていった。
おれはおっさんの仕事を確かめようと再び分電盤を覗いてみて、やはりそうかと納得した。
DSC08739.jpg
おっさん、電線よじっただけやん。。。
そして現在、たまに瞬電している。
またあのおっさんを呼びに行く日はそう遠くないだろう。

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