わかめ漁@小淵浜

２０１２年３月２２日－２４日

３．１１後、石巻は今回で３回目です。

２０１２年２月にめ組ＪＡＰＡＮで一緒に活動していたジンくんが、
牡鹿半島の小渕浜というところでわかめ漁の手伝いをしていて人手が足りていないと聞き、
少しでも力になればと２泊３日の短期で参加してきました。

小渕浜はわかめやカキの養殖が盛んですが、
津波で家・船・養殖イカダ・加工場などほとんどが流されてしまいました・・・。

しかし、２０１２年のワカメ出荷を目指してさまざまＮＰＯなどが支援し、
夏の間に養殖イカダを設置することができ、
家や加工場、港で使うボイラーやフォークリフトなども準備が進み、
３月から始まる収穫に入ることができています！！


港から船で１０分ほど沖合にわかめのイカダがたくさん浮いています。

ワカメを出荷するためには意外と多くの工程が必要です。

まずは収穫から！

こちら素人ですが、
親方「船酔い大丈夫？」
僕「大丈夫です！」
親方「じゃあ船乗ろうか」

といきなり船に乗せられました

漁場に着くと、養殖ロープの端についている浮きを拾い上げ、船のウインチにくくりつけてどんどんロープを巻きあげていきます。
ロープにはびっしりと大きく育ったわかめが付いています



親方がナイフでロープからわかめを外していきます。
僕はそのわかめを拾ってタンク（バスタブみたいな入れ物）に入れていきます。

１個のタンクが約１ｔで、１回の漁で４タンク４ｔを収穫します。
これを１日２回出漁します。

ものすごいハードな仕事でした。

３月下旬と言っても東北の海はまだ寒い
なんといっても朝５時半からだし。

ダイビングで船は慣れているとはいえ、もちろん漁は初体験なわけで。
揺れて足場も悪いし、ウインチでロープを張ってるので潮で流されるとロープが襲ってくるし。
陸では温厚な親方ですが、海にでると豹変し、何度も怒鳴られました
安全を確保するために、常にエンジンがかかってうるさい船上で素早く指示するためには怒鳴るのが一番いいんですね～。浜の男たちが口荒い理由がわかりました

漁が終わると浜での作業が始まります。



①ボイラーで沸かした水槽（やはりバスタブくらいの大きさ）にワカメを入れ、湯通しする。
②水洗いする。
③米袋くらいの大きさのネットに詰めて口を固くしばる。
④コンクリートの重しを乗せて水を切る。

これまたハードワークです。
水を吸ったわかめはとても重く、どんどん握力が奪われていきます。

ここからは加工場での調整作業。

⑤洗濯機のバケモノみたいな機械で塩を加えながら洗う。
⑥水を切る。
⑦出荷できる大きさにカット・選別する。

だいたいこんな感じです。


それとは別に、メカブの調整作業もします。

なんと！メカブはわかめの茎の根元のほうについているビラビラです！
あれ？知ってた？
僕は知りませんでした。。。



専用のナイフを使って茎からビラビラを削いでいきます。
この作業は比較的軽く、女子も参加していました

今回のお手伝いさんたちは２０前後の若い子が多かったです。
理由を聞くとみんな「何か支援したいと思っていろいろ探していて」という感じ。
そしてSNSで募集情報を知り遠方からやってくるのです。
みんな本当に素敵な方々でした

たった２日間だったけど、体力をかなり消耗したなぁ。
海の仕事はホント大変です。
非力な僕にはちょっと向いてないなと思い知らされました。
海の男たち、すごいです。

夜は3.11直後に石巻ボランティアセンターで一緒に避難所マップを作る仕事をしたよーすけくんと再会しました！
あのときはお互いのことを話す余裕がほとんどなかったのですが、何か感じるところがあって、
帰国したらぜひまた会いたいと思っていてようやく実現しました

あれから１年、震災や原発事故で気持ちや考えの揺れがあったようですが、
いまは家族と元気に前を見て暮らしているようで安心しました。

彼は石巻市に暮らすＷＥＢアフェリエイター（自営）ですが、
農的な暮らしを志し、自然農を始めている半農半Ｘな男です。
そういうところにすごく共感。
しかも同じ大学卒業ということがわかり、これまたびっくり。

これから同じ方向で生きていくであろう頼もしい同志に出会えたことに感謝です。

もっと石巻でいろいろ動きたかったのですが、
翌日から西表島☆わくわくツアーが始まるので今回はこれで終わり。

また行くよ～。

め組ＪＡＰＡＮ ９日目 2012年2月9日

おつかれさまです！

今回のめ組ＪＡＰＡＮでのボランティア活動はこの日で終了。

思ったことなどを。

①震災から１年近くがたち、ガレキの片づけや道路の整備など物理的な復興は進んできている。
被災した個人宅も修繕や取り壊しが進んでいる。でもまだ家をどうするか決めかねているお宅もありました。

②復興支援のフェーズが物理的支援から精神的支援に移行してきている。
特に子供や高齢者に外部の人間が寄り添っていくことが長期的に必要だと感じました。

③め組ＪＡＰＡＮのように震災直後からずっと活動しているボランティア団体は地域に受け入れられている。
被災者側はもちろん、ボランティア側も得ていることは大きいと思う。


今回は９日間という短期で活動させて頂きましたが、また時間を作って石巻に行こうと思っています。

ありがとう、め組ＪＡＰＡＮ。
ありがとう、石巻市のみなさん。



め組ＪＡＰＡＮ　ＨＰ
http://maketheheaven.com/megumijapan/

め組ＪＡＰＡＮ ８日目 2012年2月8日

おつかれさまです！

震災直後、全国から食糧や衣料品など様々な支援物資が被災地に届きました。
そのほとんどは社協やボランティア団体などにより広く被災者の元に届けられましたが、
量が多かったりして届けきれなかったものもあります。

それほどみんなの支援したいという気持ちがたくさん集まったのはすごいことですね！！

そして、め組ＪＡＰＡＮでは届けきれなかったタオルを利用して、
被災者のお母さんたちがワンピースタオルを作って販売するプロジェクトを支援しています。

なんとか被災者を支援したいという想いだった寄付者の気持ちも大切にできるし、
被災者のお母さんたちにとっては前向きな気持ちと収入源を得られ、
購入者は被災地を支援することができるというみんなHappyになれる素敵なプロジェクトだと思います。

きょうはこのワンピースタオルのベースとなるタオルを選別する作業をしました。
地味な作業ですが、寄付してくれた方の想い、素敵な作品を作りたいというお母さんたちの想い、
そして購入してくださる方の想いを想像して作業をしました。

こうしていろいろな方の想いを繋げることができるのがＮＰＯの強みなんだと思います。



夜は自分たちで作った大きなコタツをみんなで囲んで団らんしてます♪

め組ＪＡＰＡＮ ７日目 2012年2月7日

おつかれさまです！

本日は午前中は「ものづくりチーム」で６人で活動しました。

このチームは集会所などにお母さんたちが集まって、
手工芸やお茶っこをする場を提供しています。

今日は１０人程のおばあちゃんが集まって、
布を使ってハンドバッグやぞうりを作っていました。

僕はそっち系はあまり得意分野でないので、、、
足が不自由なおばあちゃんの送迎をしたり、
おばあちゃんたちとお茶をしたりお菓子を食べたりとゆるい感じで過ごしました。

おじいちゃんおばあちゃんがなるべく家に引き籠らないようにこういう場を作っています。
まあでもこういうところに出てくる方々は比較的積極的なタイプだと思うので、
消極的な方々にも参加してもらう工夫が課題なのかな。

きょうも楽しく活動させて頂きました。


どうでもいいですがヒゲにじんべえが似合うとおばあちゃんたちに褒められご満悦の図。

め組ＪＡＰＡＮ ６日目 2012年2月6日

おつかれさまです！

本日は「チーム　ヘロズ」１１人で活動してきました。

泥出しやガレキ撤去を行っているチームです。

本日は”十三浜”という海岸の目の前の地区で活動してきました。



２６軒あった住宅が全て流されてしまった地区で、
唯一残った作業小屋で住民の方１人がそこで生活を再建しようと奮闘しています。

きょうはガレキが流入してしまっている竹林を片付ける為に竹を切り出す作業をしてきました。



ってわけで一日中竹をのこぎりで切り倒しました！
たぶん一生分の竹を切ったと思います（笑）

そして今日も温泉にいって、家に帰ってみんなで美味しいごはんを頂いて。
まだまだ寒くて寝るのがちょっとしんどいですが、とても充実した日々です。



あとこっちは田舎なので移動は常に車です。
大学生が多かったりであまり運転のできるボランティアがいないので、
普通に運転できて雪道も慣れてる自分が重宝されることになったのが意外な嬉しさでした。

明日も頑張って行きましょう！！

め組ＪＡＰＡＮ ５日目 2012年2月5日

おつかれさまです。

本日は「遊び場」チーム６人で活動しました。

このチームは土日に黄金浜という地区にある公園で子供たちに遊び場を提供しています。

雪合戦をしたりサッカーをしたり焚き火をして遊びました(*^_^*)

大人はもちろん、子供たちのこころのケアというのもこれから長期的に必要になっていくんだなということを実感しました。

毎日の活動が自分にとってとても勉強になっています。

め組ＪＡＰＡＮ ４日目 2012年2月4日

おつかれさまです！

きょうも寄り添いチーム７人で活動しました。

１０軒訪問してそのうちお会いしてお話ができたのは５軒でした。
こちらではお茶飲みのことを”お茶っこ”と言います。
”あがらいん、お茶っこしてき”（上がってお茶飲んできなさい）と誘って頂きます。

前回別のボランティアが訪問した際に暖房器具の要望があった２軒のお宅にはストーブとこたつをお届けしました。



ご高齢の方は、寒いうちはどうしても外出する機会が減ってしまうそうです。

はやく暖かくなるとよいですね。

太陽の力は偉大ですものね

め組ＪＡＰＡＮ ３日目 2012年2月3日

おつかれさまです！

きょうは「寄り添いチーム」に参加して５人で活動しました。

寄り添いチームは、仮設住宅や被災した住宅で暮らしている高齢者を巡回してお話しを聴いたりしています。

先輩と二人で４軒のお宅を訪問させて頂きました。
各お宅に３０分から１時間ほどお邪魔し、子供や孫の話、地震のときの話、趣味の話などを聞かせて頂きました。
暖房や水道凍結の状況も確認し、状況に応じて暖房やあったかグッズ、ボトルウォーターをお届けします。

今日会ったおじいちゃんおばあちゃんはみんな元気にやっているように感じました。
でも個人差は大きいそうです。

みなさんぜひまた遊びに来てくださいねとおっしゃってくださいました。

こうして被災者に寄り添っていく活動は今後もまだまだ重要だなぁと感じた１日でした。

め組ＪＡＰＡＮ ２日目 2012年2月2日

きょうから活動開始！
とはりきってたのだが、こちらはけっこうな降雪っぷり。



ガレキ撤去チームで活動する予定でしたが、
予定を変更して、仮設住宅の雪かきをすることになりました。

９人のチームで２か所の仮設住宅をまわってひたすら雪かきをしてきました。
思えば人生初の雪かき！
みんなもそんな感じでしたが、力を合わせてかなりの面積をやっつけました。



仮設住宅の入居者さんたちとも立ち話をしたりすることができました。

活動の後はみんなで温泉へ。
力仕事のあとのお風呂は気持ちよかぁ(*^_^*)

め組ＪＡＰＡＮ １日目 2012年2月1日

帰国してはや３週間。

いまのうちにもう一度東北でボランティアをしようと思っていました。

前回偶然訪れた石巻市との縁を大切にしようと思い、今回も石巻での活動です。

今回参加したのはNPO"MAKE THE HEAVEN"が東北大震災でボランティア活動をするために立ち上げた"め組JAPAN"という団体です。

震災直後から石巻市で活動していて、前回僕も少しかかわった団体です。

現在は石巻市の隣の登米市にベース・ハウスを構え、仮設住宅の支援や様々な復興支援を行っています。


ベース・ハウスの"め組ん家"

初日は夕方に到着してミーティングに参加したりみんなでご飯を食べたりして終了。
２０人程で共同生活をしています。

まあいろんな人がおるわな。