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Kiribati Water ★ [the world]

キリバスの水シリーズ最終章、堂々の星1つは、井戸水[exclamation]

この井戸水、キリバスのような島国ではレンズ水と呼ばれています。
その仕組みを図解しよう[ひらめき]

レンズ水.png
※小学30年生の作品

このように、この島は海水に浮かんでるといってもよい。
そして、雨水が地下に浸透して海水と混ざるのだが、
それぞれ比重が違うので、軽い真水がレンズのように浮くのである。
いちおう分離されているが、完全ではないのでどうしても海水の成分が入ってしまう。
だからしょっぱいし、サンゴのせいで硫黄臭い[バッド(下向き矢印)]

DSC00646.jpg

そしてこの色・・・
まだバスクリン入れてないっすよ[たらーっ(汗)]

おまけにこの国に下水処理設備はなく、洗剤からう○ちまでそこらへんに垂れ流し放題。
当然それらもレンズ水の成分に含まれてくる[爆弾]

残念なことに使用量はこの水が圧倒的に多い。
洗濯、シャワー、トイレ、台所での洗い物、畑の水やりなど、いわば生活用水。

洗濯物は常に硫黄臭い。そして汗をかくと汗臭くなるのだが、この2つの匂いは混ざらないので、2種類の匂いを楽しむことができる。
シャワーを浴びていると、ああオレは温泉に入っているんだ[いい気分(温泉)]なんて贅沢なんだと無理やり勘違いすることも可能。

ちなみに井戸水の水質は地域によってだいぶ違うようだ。うちの地域は最悪らしい・・・。

この井戸水がキリバスで主に使われている水。
この不衛生な水のせいで命を失う場合もあるという。
この水の少ない地を選んで住んでいる彼らなので、覚悟は決まっているんだろうけど、どうにかならんもんかと思う。
キリバスで一番深刻な問題だと思う。

僕はこのことを考えると、中村哲医師のことを思う。
彼なら、どうするだろう。
僕は、なにができるだろう。

(中村哲さん関連記事)
医者、アフガニスタンで水路を掘る
広島旅行1日目(2010.8.21)

キアヌやすおさん、最近コメントがなくてさみしいとです。

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Kiribati Water ★★ [the world]

中断してしまっていたキリバスの水シリーズ第3弾!

前回までの記事はこちら。

Water
Kiribati Water ★★★★
Kiribati Water ★★★


さてさて、今回のお水は星2つ、天からの恵み、雨水です!

DSC00678.jpg

家の屋根に降ってくる水を雨どいで集め、パイプで大きなタンクに流し込みます。
だいたいどこの家庭にもこのタンクがあります。
そしてタンクの下から出ている細いパイプで室内に送水します。

DSC00710.jpg

室内の蛇口はなんとも不思議な位置に[exclamation&question]
しかもここ一か所のみです。

これにはちゃんと理由があって、この雨水はキリバス人にとってとても貴重な水。
無駄遣いしないように、流しがある場所には設置しないそうです。

キリバス人はもちろんこのまま飲みますが、自分はちょっと。。。
バクテリアの心配はあまりないのですが、やはりホコリが混じってますし、
ボウフラちゃんが元気よく泳いでいるのでキビシイィ[あせあせ(飛び散る汗)]

DSC00709.jpg

というわけで、このフィルターを通して飲んでいます。
上部のふたを開けて雨水を入れると、何層ものフィルターを通って下のタンクに落ちるしくみ。
かなり時間をかけて濾過してるので、だいぶピュア[ぴかぴか(新しい)]なお水になってくれてると信じてます[るんるん]

雨水の用途は飲料水と調理用水全般。あと歯磨き用か。

自分がキリバスに着いてから雨の降らない日がずっと続いたので、水不足が心配でした。
タンクの容量は上から覗いてわかるので、2割ほどしかなくなってしまったときはあせった。
ところがここのところ雨続き。日に日に水位が増していくタンクを満足げに眺めております。
逆にあふれちゃったらどうすんだ[exclamation&question]と心配になるほど。

一方日本では今回の大震災で、水道が広い範囲で長期にわたり停止してしまいました。
水道がない生活の不便さを思い知らされた方が多かったのではないかと思います。

今後は災害に備えて各家庭でこのタンクを導入してみてはどうでしょう?
日本は雨が多いので常に満タンにしておけるでしょうし、
普段でも庭木の水やりや洗濯、洗車などで十分使えるので、
コストパフォーマンスも悪くないんじゃないかな?

きっと水が愛おしく思えるようになりますよん。

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キリバス日本人会 [the world]

だいたいどこの国に行っても日本人会というのが存在するものだが、
ここキリバスにも日本人会はある。レギュラー会員は3名だが(笑)

現在この国にビジネスで長期滞在している人はいません。
国際協力・外交関係者か、キリバスが好きで住んじゃっているかのどちらかです。
数え方にもよるんだけど、JICA以外の日本人はだいたい5人。
そして現在JICAメンバーは8人と多勢なわけです。

きのうは日本人会のPartyに誘っていただき、Tさんのお宅におじゃましてきました。
Partyといっても、ようは飲み会。幸い(!?)にも飲み好きが多いので、
しょうもない話でいくらでも盛り上がれます。
さらになんとTさん宅にはハンディカラオケが!!
そして今回のJOCVメンバーはびっくりするほど歌へた王揃いであることが判明。。。
みんなほんとひどくて、大爆笑なカラオケ大会となりました。

みんな活動はそれぞれ大変みたいだけど、たまにはこうしてはじける機会も大切ですね♪

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Kiribati Water ★★★ [the world]

キリバスの水シリーズ第2弾

今回は星3つのご紹介です。

その名も、トヨタ・ウォーター(自分がそう呼んでいるだけ)
KIRIBATI HOLDINGSという、TOYOTAの代理店を経営している会社の水部門で造っています。

DSC00641.jpg

これはキリバスで海水を淡水化していて、このボトルに詰めて販売しています。
ボトルはデポジットとして$20を払っていて、
後は交換方式。
22L入りで1回$13です。
1L換算で$0.59。
ボトル・ウォーターよりは安いけど、日常用には高いですな・・・。
外国人向けに商売していると思われる。
あと配達はしてくれないので、お店までいかなければならない。
うちからだとバスで30分くらいのところなので、非常に面倒。
てかこんなの持ってバスに乗れるかい!!22キロぢゃ。
自分は平気だけど、「海の味がする」という人も。
さらにはあまり衛生的ではないのではないかとのウワサも・・・。

というわけで1回交換したきり、もう使っていません。

海水淡水化についてネットで少し調べてみましたが、
やはり価格の高さと生産性の低さがネックなようです。
しかし、中東や島嶼国ではけっこう普及しているよう。
技術で救う未来というのももちろんありなので、興味深い分野です。

さてさて、キリバスは7日がWomen's Dayという祝日のため、3連休♪
Partyの予定も入ってますが、釣りをしたり畑をやったりとのんびり過ごすつもり。

Have a nice weekend!!

Kiribati Water ★★★★ [the world]

なにせ胃腸が弱い日本人ですので、海外では水にとても気を使います。

自分は4種類の水を状況により使いわけています。
というわけで4回シリーズでキリバス水事情をレポートします。

5つ星は無し!!
星4つから紹介。

DSC00644.jpg

おなじみのボトル・ウォーター。
左側2本はフィジー産、右側は台湾産です。
フィジーはキリバスから一番近い国で、かつ南太平洋諸国のハブ的存在です。
とても大きな島で、山も森も豊かなので、ボトル・ウォーター輸出できるんですね~
台湾産は例のプロジェクトの関係で入ってきていると思われます。

さすがにこれは安心して飲めますので、当初はかなりお世話になりました。
でも今は別の水に慣れてきたので、滅多に買いません。
外出先でどうしても水分が欲しくなったときに買うくらいです。
写真のボトルも家で容器として利用しているもの。

最近買った台湾ウォーターは600MLで$0.80でした。
1L換算で$1.33。日本で買うEvianくらい?
ほかのは忘れた・・・。

では星がだんだん減っていきますので、お楽しみに♪

Water [the world]

JICA訓練所にいた時、"Gold Water"という映画を見た。
私企業がお金儲けのために水を扱うのはよくないことだ的な内容で、
ちょっとものの見方が偏っていて、正直言ってつまらなかったのだが、
その中で紹介されていた"バーチャル・ウォーター"という言葉に興味を持ち、
後に水についていろいろ調べてみた。

バーチャル・ウォーターとは、商品の移動に伴い仮想的に動く水のことである。
例えば、日本がオーストラリアから牛肉を輸入したとする。
牛を育てるには餌として小麦が必要。小麦を育てるには水が必要。
もちろん牛も水を飲む。そうしてオーストラリアの水を大量に消費して
生産された牛肉が日本に移動する。
これはつまり水がオーストラリアから日本に移動している(という考え方)。
ハンバーガー1個を作るのに999リットルの水が必要だそうです。
500mlペットボトル2,000本分!!
 
 
もちろん、水は循環している。
消費された水の一部は川を下り海に流れ、蒸発して大気となり、雨となって森に降り、
また川となって還ってくるだろう。
その地域の水循環の許容範囲内であれば問題ないんだと思う。
 
では何が問題?
例えば、ボトル・ウォーターとして外に移動してしまうと循環から完全に外に出てしまう。
これは日本国内でも問題になっている地域があるそう。

また、同じ国内(例えばアフリカの国々)で水不足で死んでいく人々がいるのに、
一方でバーチャル・ウォーターを輸出している金持ちがいたりもする。

さらにはもっと恐ろしいことが。
20世紀、人類はオイルを巡って戦争を繰り返してきたが、
21世紀、水を巡る戦争が起きるだろうと言われている。
2050年頃に世界人口は90億人を超えると予測されている。
今のペースで水を消費すると、90億人分を賄うことはとうていできないそう。
すると奪い合いになる。
すでに、世界のあちこちで水を巡って小競り合いが起きている。
 
 
水は誰のものなんだろう?
地域のもの?国のもの?それともお金持ちのもの?
我々は水がなければ生きていけない。
パソコンもテレビも車も家も、服だって無くても生きていけるが、水がなければ生きていけない。
動物だって植物だって然り。 

日本は「水を大切に」としっかりと教育をしている国だが、
自分は正直言って「お金が湯水にようにあると思うな」のほうがしっくりきていた。
つまり水は無限にあると思っていた。
日本は森林が豊富だし、人口減少社会なので大丈夫じゃないかと思ってしまうが、
グローバリゼーションが加速するいま、世界の動きに必ず影響を受ける。
食料輸出国で水が不足すれば、日本への食料輸出は止まるだろう。
”そのとき”がくる前に、地球人は「わたしたちの水の使い方」について考え始めたほうがよいのかもしれない。

ちょっと話が長くなりまして(汗)
なぜにこんな話題かというと、
実はキリバスの水事情はとっても苦しいのです。
次回からそのあたりを紹介しようと思い、
その前提として水について書いてみました。
読んでいただきありがとうございました。
興味を持った方はご自身でいろいろ調べてみてくださいね♪

《参考》
環境省ホームページ
http://www.env.go.jp/water/virtual_water/index.html

STAND UP!! [the world]

こんばんは。

9月17日(金)~19日(日)に、全世界同時イベント
「STAND UP TAKE ACTION 2010」
が開催されます。

すごく簡単に言うと、みんなの「世界から貧困をなくしたい」というメッセージを、
世界各国のリーダーに届けるというアクションです。

具体的にやることはとても簡単で、本当に「立ち上がる」だけです。

参加してみたい!という方は、こちらのサイトをごらんください。
http://www.standup2015.jp/index.html

自分は17日・18日と飲み会があるので、賛同者がいれば参加したいと思ってます。

なにか始めたいと思ってる方、初めの一歩にしてみてはいかがでしょう?
世界とつながっていることを感じられると思いますよ♪

医者、アフガニスタンで水路を掘る [the world]

あれは確か1~2年前のこと。
テレビ(多分ニュース番組)で、強烈な映像を見た。

アフガニスタンの荒野で、白髪の日本人がアフガニスタン人と一緒に水路を掘っていた。
彼はそれをただ監督しているのではなく、先頭に立って掘っていた。
その姿には鬼気迫るものを感じた。
しかも彼は医者だという。
もともとは医療のためにアフガニスタンに入ったが、
いまは医療より水の確保のほうが重要だから、水路の建設に力を入れているそうだ。
井戸も1,000本以上掘ったらしい。

僕はモノゴゴロついたころから、世界の不公平さを感じてきた。
なんとかしたいと思っていた。
でも、自分に何が出来るだろうかという問いから前進することができずにいた。
そんな自分にとって、彼の姿はあまりにも強烈だった。
目の前の現実に対して、なんとかするんだという姿勢。
あの番組をみたから、一歩踏み出せたといっても過言ではない。

最近彼をインターネットで探してみた。
彼の名は、中村哲(医師)。
彼を支援しているNGOがペシャワール会

ペシャワール会のHPや彼の著書を読んでみた。
ますます彼が好きになった。
現代の日本で、数少ない「信頼できる大人」の一人だと思う。

僕は彼に会いたくなった。
そして、来週広島で講演会が行われることを知り、広島行きを決めた。
ヒロシマを一度は訪れたいとも思っていたので。

お好み焼きも楽しみです♪

宇宙船地球号 [the world]

JOCVに応募することを考え始めた頃、あるサイトに出会った。
「NPO法人 宇宙船地球号」である。

国境無き医師団参加経験のある医師/医学博士の山本敏晴氏が主催するNPOだ。
「未来にずっと続いていける、本当に意味のある国際協力」の実現を目指し活動している。

国際協力のド素人である自分にとって、このサイトと彼の何冊かの著書は
とても有益な情報となったし、踏み出す勇気を与えてくれた。
国際協力に関心がある方も、まだない方もぜひアクセスしてみてください。

宇宙船地球号で自分もなにかやりたい!と思っていたところ、
CSRボランティア追加募集の告知がでたのでさっそく応募。
2010年3月~4月に本当にちょこっとですが、お手伝いをさせて頂きました。
国際協力始めの一歩♪

CSRについては次回に。

ワールドカップチケット入手!! [the world]

チケットが届きました!

といっても、Donation Ticket(寄付チケット)です。
SONYが主催するEarth F.Cというフットボールクラブが販売しています。

なんとこのチケットを1枚購入すると、アフリカにサッカーボールが一つ届けられるのです♪

アフリカは夢を持って生きている人がとても少ないそうです。
夢を持っていないと、なかなか未来って見えてこないと思う。

子供たちがこのサッカーボールを夢中で追いかけて、
サッカー選手という夢を持つのもよいし、
サッカーへの情熱・モチベーションから別の目標が生まれてくれば最高だよね。

この”Join the Team!”と名付けられたボール、アフリカの荒野でも破れないようにSONYが開発しました。
耐久性に優れ、環境にも配慮したバイオプラスティック素材を使っているそうです。

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このボールがアフリカの大地で子供たちに何千回、何万回、何億回と蹴られることを願います。
僕はこのチケットを3歳の甥に贈ろうと思います。
そしてきみたちが大人になったとき、このボールで育ったアフリカ人と仕事をしたり、遊んだり、恋をしたりする。
そんな世界になっていて欲しいと思います。
おじさんはそんな世界を目指して頑張ります。

ところでEarth F.Cのチームメイトには北澤豪やカカなんかもいます。

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