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考えること、行動すること

自分はいま南太平洋にあるキリバス共和国でJICA青年海外協力隊として、
高校でコンピューターの教師として活動している。
参加動機はいろいろだけど、基本的には「平和で公平で持続可能な世界」を目指して動きたかったから。
そしてこれからは自分の意志を大切にして生きていこうとの決意もあった。

活動を始めて2か月がたちブログでも様子は伝わっていると思うが、
ここでの暮らしがとても自分にフィットしていると感じている。
仕事もわりと順調。生徒たちのパソコンへの関心は高く、授業にやりがいを感じている。
同僚も意欲的で、新しい技術を吸収しようとする姿勢はとても嬉しく思う。

そんななか今回の大震災が起きた。
自分の故郷、茨城も大きな被害を受けている。
幸いにも家族はみな無事だが、友人たちの様子が心配。
さらに福島、宮城、岩手は想像できないほど悲惨な様子が伝わってくる。

この事態に対して自分はどう行動するのか。
この数日ずっと考えていたが答えがでた。

僕の意志は「キリバスでの活動を一時休止し、日本でなにかする」こと。

もちろんいまの活動も重要だが、あくまで「開発支援」のフェーズである。
国際協力は「緊急援助」>「復興支援」>「開発支援」の順に進む。
JICAはこの3つのフェーズ全てに関わっているが、青年海外協力隊は開発支援を担当している。
開発支援の緊急性はあまり高くないし、一時休止した分はリカバリーする自信がある。

総合的なプライオリティを考え、一時帰国を決めた。

青年海外協力隊員は自由な帰国を許されていない。
しかしJICAキリバス調整員にこのことを相談すると、同意してくれ、
驚くほどの速さでフィジー事務所、東京本部からも決済がおりた。

学校の同僚と校長にもこのことを伝えると、すぐに了承してくれた。

JICAと学校に感謝しつつ、すぐにチケットの手配を開始した。
チケットの手配・支払いはもちろん自己負担となる。
海外からのチケットの手配は初めてだったが、
ネット上で往復の飛行機のチケットを確保することができた。

<滞在予定>
3月16日(水)日本着
3月29日(火)日本発

<14日間でやろうと思っていること>
1.家族、親類の状況確認
2.友人たちの状況確認
3.地域でなにか手伝えることが無いか探す
4.福島、宮城、岩手でのボランティア募集がでたら参加

福島から先に入るのは当分難しいだろう。
茨城県は福島からの原発避難者を15,000人受け入れることを表明した。
まずはこのあたりで探そうと思っている。
いちおう自分はボランティアとしての様々な訓練を受けている。
特にITや外国人のケアなどでなにか手伝えることがないか探そうと思う。

いま日本は年度末で社会人は通常業務でも繁忙期なはず。
なかなか仕事を離れてボランティアというわけにはいかないと思う。
ある意味浮いている立場の自分が少しでも力になれればと思っている。

この自分の行動が正しいとか間違ってるとかはよくわからない。
冷静でいるつもりだが冷静でないのかもしれない。
ただどうにかしたいという気持ちがありなにができるかを考え行動する。


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